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- 高糖度トマトの秘密
1. 糖度を上げるこだわり
トマトは吸い上げた水分を糖分に変えていきます。
糖度を上げるには強制的に水を与えない「水切り」をやります。すると、わずかな水分で命を繋ぐため、水を求めて根の張りが良くなり、高効率で糖度を上げることができるのです。
しかし、デメリットもあります。玉伸びしなくなり、玉張りも成長も良くなく収量が出ません。
また、地上の葉に水切りは厳禁です。葉まで水切りをしてしまうと葉は枯れたようになり、皮は硬く酸味が強くなってしまいます。そのため、地上部の葉は、逆に水を与えなくてはいけません。
根から栄養を摂るのではなく、葉から栄養を摂るようにしていきます。
加えて完熟期が近くなれば玄米アミノ酸酵素液で葉面散布を行います。
これにより玉伸びもして、玉張りも良く、大玉なトマトになります。
なおかつジューシーで糖度も上がり、収量も出るということになります。
2. 乳酸菌もみ殻ぼかし
病虫害問題の救世主、乳酸菌もみ殻ぼかし。
10アールの畑に300kgの乳酸菌もみ殻ぼかしを使用する事で化学肥料は不要になります。しかも有機肥料も必要なく、乳酸菌もみ殻ぼかしだけで作物は育つのです。
消毒の回数が初年度には50%、次年度には80%減らす事ができたり、雑草も同様に初年度には50%、次年度には80%減らすことができます。このように病害虫の激減へ繋がる上、危険物である重金属・ヒ素・カドミウム・鉛などの害もほぼ3年で無くなります。
土壌改良の必要が無くなり団粒構造がわずか2週間でできてしまうため、農場運営の単純化が促進され、生産コストも飛躍的に削減されます。まさに究極のイノベーション(技術革新)と言えます。
3. こだわりの樹づくり
4. 低段密植3段取り年4作
安定収量・安定供給・安定収入の取り組み(3Aプロジェクト)
5. 自家播種・接ぎ木苗づくり
6. 農薬低減の取り組み(4ミリ防虫ネット、ラノーテープ、ノーカウント農薬)
ハモグリバエ、コナジラミ、アザミウマ、オオタバコガ、サビダニなどなど。
トマトを隠れ家とする虫たちは天敵がいないので絶好の住処。
青枯れ病、葉カビ、うどんこ病、灰色カビなどなど。
目に見えない世界にもトマトを好む多くの菌類がいます。
時には数が増えすぎてトマトに被害が出てしまうので、やむなく彼らの天敵になっています。
被害を少しでも減らして、農薬の使用も極力減らしながら、無駄に時間をとられないようにしながら
美味しいトマトを作れるように考えてます。
ハダニ・コナジラミに関しては、卵にもよく効くとされるサフオイル乳剤を使用。
これは気門封鎖剤と呼ばれ、窒息死させて殺虫します。食用オイルが主成分であることから
人畜毒性が極めて低く、安全・安心とされています。
さらに、同じような成分でサンクリスタル乳剤というものも使用しています。
こちらは、殺菌効果も期待できることから、薬害の出にくい生育初期においてうどんこ病
の初期予防にも使用します。
とはいえ、ハウス内に侵入されないように4ミリネットを使用する(育苗ハウスのみ)、
侵入されたとしても、増えすぎないように粘着トラップを仕掛ける(ラノ―テープ)など、
今後も農薬使用削減に努力していきます。